3−2.胆道ドレナージ

胆道にがんができると、多くの場合、がんで胆道がつまり、胆汁の流れがせき止められます。胆汁が流れなくなると、腸での消化や吸収が不十分になったり、黄疸の症状が出たり、手術や薬物療法などの治療を安全に進めることが難しくなったりすることがあります。このため、胆道がつまった場合には、たまった胆汁を通すための処置を行うことがあります。この処置のことを胆道ドレナージといいます。ドレナージとは「水などをある場所から導き出す」という意味です。

ドレナージには、外ろうと内ろうの2つの方法があります(表3)。外ろうは、チューブを使って胆汁を鼻やおなかから体の外に出し、ボトルやプラスチックバッグにためて回収する方法です(図5、6)。内ろうは、ステントというプラスチックや金属の管を胆管の中に置き、胆汁を本来の流れ道である腸の中に流す方法です(図5)。チューブやステントを胆道がつまっている箇所まで入れる方法には、内視鏡の技術を使う方法と、おなかの皮膚から刺し入れて肝臓を通す方法があります。

【13ページ表 表3.胆道ドレナージの方法】

胆道ドレナージの方法の表

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【14ページ図 図5.胆道ドレナージの経路】

胆道ドレナージの経路の図

【図終わり】

【14ページ図 図6.外ろうによる胆汁の回収方法】

外ろうによる胆汁の回収方法の図

【図終わり】

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