3−4−1.手術ができない場合の薬物療法

手術によってがんを取りきることが難しい場合や、がんが再発した場合に、薬を使った治療を行います。薬物療法だけでがんを完全に治すことは困難ですが、がんの進行を抑えることにより、生存期間を延長したり、症状を和らげたりできることがわかっています。

胆道がんの薬物療法では、ゲムシタビン、シスプラチン、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(TS1)※を使用します。複数の薬を組み合わせることにより、より高い効果が出ることが知られています。標準治療には、次のようなものがあります。

●GC療法:ゲムシタビンとシスプラチンを併用

●GS療法:ゲムシタビンとテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤を併用

●GCS療法:ゲムシタビン、シスプラチン、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤を併用

※薬の名前は「一般名(商品名)」で示しています。