4-1 あなたの希望をふまえて、「最適な治療」を一緒に見つけます

がんの治療法には、手術(外科治療)、薬物療法(抗がん剤治療など)、放射線治療などがあります。治療の期間や、入院するかどうかは、治療法やあなたの状況によって変わっていきます。

主治医はまず、がんの種類や進行の程度、体の状態などを検査でよく調べて、提案できる治療法の中から、あなたにとっての「最適な治療」を探ります。「最適な治療」の選択は、がん治療だけでなく、治療が始まってからの生活のことも含めて、あなたが何を大切にしたいのかがポイントになります。

まずは、あなたの希望を主治医に伝えることが第一です。例えば、治療の中で何を大切にしたいですか? 体への負担が少ないこと、時間、生活、仕事、将来のこと…。そんなあなたの希望に、主治医を含めた医療チームがよりそい、あなたにとっての「最適な治療」を一緒に考えます。

「標準治療」とは

科学的根拠に基づいた観点で、がんの種類ごとに現在利用できる最良の治療であることが示され、多くの患者に行われることが推奨される治療を「標準治療」といいます。新しい治療が標準治療になるためには、その効果や副作用などを調べる臨床試験によって、それまでの標準治療より優れていることが証明される必要があります。つまり、新しい治療というだけでは最良の治療にはならないのです。

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