5-1 経過観察

完治を目標とした治療が終了したあとは、全身の状態や後遺症がないかを確認し、再発を早期発見するために、定期的に通院して検査を受けます。受診と検査の頻度は、がんの進行度や治療の内容、体調の回復や後遺症の程度などによって異なります。

内視鏡治療のあとの経過観察は、病理診断の結果により異なります。年に1〜2回の内視鏡検査を基本として、CT検査などの別の画像検査をする場合もあります。

手術(外科治療)のあとの経過観察では、回復の度合いや再発の有無を確認するために、定期的に通院して検査を受けます。頻度は状況により異なりますが、少なくとも手術後5年間は通院が必要です。

薬物療法のあとは、はじめは1週間ごと、病状が安定してきたら2〜3週間ごとに定期的に受診します。その後は、治療によりがんを取りきることが難しい進行・再発胃がんに対する化学療法を受けた場合には2〜3カ月に一度、術後補助化学療法を受けた場合には、半年ごとにCT検査などでがんの状態を確認します。