緩和ケアは、がんに伴う心と体、社会的なつらさを和らげます。決して終末期だけのものではなく、がんと診断されたときから始まり、がんの治療とともに、つらさを感じるときにはいつでも受けることができます。
支持療法とは、がんそのものによる症状やがんの治療に伴う副作用・合併症・後遺症を軽くするための予防、治療およびケアのことを指します。本人にしか分からないつらさについても、積極的に医療者へ伝えましょう。
なお、大腸がんでは、がんによって腸がふさがっている場合で、緊急の手術を避けるときや、薬物療法などの治療を行わないときには、症状を和らげるために、ステントと呼ばれるチューブのような器具を入れることもあります。