肝臓の切除面から胆汁が漏れる胆汁漏(たんじゅうろう)、出血、肝不全などが起こることがあります。胆汁漏は、通常、ドレーン(体液を外に流すためのチューブ)を付けたままにすることで症状が軽くなりますが、まれに再手術をすることもあります。出血は輸血と再手術による止血が必要です。肝不全は重大な合併症で、肝臓がまったく機能しない状態のことです。肝不全にならないよう、手術を考える時点で肝臓の機能に応じて十分な肝臓の量を残すようにしますが、ごくまれに起こることがあります。