4-4 塞栓療法

X線を使って体の中を透かして見ながら、鼠径部そけいぶ(足の付け根)や肘、手首の動脈から肝動脈まで入れたカテーテルを、標的となるがんの近くまで進めて行う治療で、肝動脈化学塞栓療法(TACE)と肝動脈塞栓療法(TAE)があります。

Child-Pugh分類のAまたはBのうち、大きさが3cmを超えた1~3個のがん、もしくは、大きさに関わらず4個以上のがんがあり、手術が難しくかつ穿刺局所療法の対象とならない場合に行われます。がんが広い範囲にある場合は、複数回に分けて行われます。

なお、肝動脈化学塞栓療法(TACE)と肝動脈塞栓療法(TAE)のほかにも、カテーテルを用いて行う治療法として、細胞障害性抗がん薬を注入する肝動注化学療法(TAI)があります。

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