情報を集めましょう
まず、自分の病気についてよく知ることです。病気によってはまだ分かっていないこともありますが、担当医は最大の情報源です。担当医と話すときには、あなたが信頼する人にも同席してもらうとよいでしょう。分からないことは遠慮なく質問してください。
病気のことだけでなく、お金、食事といった生活や療養に関することは、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師、栄養士などが専門的な経験や視点であなたの支えになってくれます。
また、インターネットなどで集めた情報が正しいかどうかを、担当医に確認することも大切です。他の病院でセカンドオピニオンを聞くことも可能です。
「知識は力なり」。正しい知識は考えをまとめるときに役に立ちます。
※参考 P26「セカンドオピニオンとは?」
病気に対する心構えを決めましょう
がんに対する心構えは、積極的に治療に向き合う人、治るという固い信念をもって臨む人、なるようにしかならないと受け止める人など人によりいろいろです。どれが良いということはなく、その人なりの心構えでよいのです。そのためにも、自分の病気のことを正しく把握することが大切です。病状や治療方針、今後の見通しなどについて担当医から十分に説明を受け、納得した上で、あなたなりの向き合い方を探していきましょう。
あなたを支える担当医や家族に自分の気持ちを伝え、率直に話し合うことが、信頼関係を強いものにし、しっかりと支え合うことにつながります。
情報をどう集めたらよいか、病気に対してどう心構えを決めたらよいのか分からない、そんなときには、31ページにある「がん相談支援センター」を利用するのも1つの方法です。困ったときにはぜひご活用ください。