CTはX線を、MRIは磁気を使った検査です。頭蓋骨の内部を描き出し、腫瘍の存在を調べます。多くの施設では、CTはMRIに比べて迅速に検査することができます。CTやMRI検査では、病気をより明瞭に描き出すために必要に応じて造影剤を使った検査を行います。造影剤を使って検査を行うと、腫瘍の広がりや悪性度なども術前に推定することができます。
神経膠腫ではグレード3から4のように悪性度が高いほど、造影剤でよく染まる(腫瘍の輪郭がはっきりする)傾向があります。
また、通常のCTやMRIに加え、必要に応じて、特殊なMRI検査を行うことがあります。例えば、脳の血液の変化をみるfMRI(functionalMRI)を用いて、脳の運動野(手足の動きの中枢)や 言語野(言葉の中枢)の位置を調べることがあります。
造影剤のアレルギーや喘息の既往のある方、特にCTではヨードアレルギーのある方は副作用の起こる危険性が高くなるので、医師に申し出てください。
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