2−1 膀胱について

膀胱は骨盤の中にある袋状の臓器です。男性では恥骨と直腸の間、女性では恥骨と子宮、腟の間にあります(図1)。腎臓でつくられた尿は、腎杯じんぱい腎盂じんう尿管を通って膀胱にたまり、尿道を通って体外に排出されます(図2)。この尿の通り道を尿路といいます。尿路の内側は、ほとんどが尿路上皮という粘膜でおおわれています。

【3ページ図 図1.膀胱と周囲の臓器】

図1

【図終わり】

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【4ページ図 図2.尿路の位置】

図2

【図終わり】

膀胱には、尿を一時的にため、ある程度の量にになったら体の外に出す働きがあります。尿道の一部分の周りには、尿道を締めることのできる筋肉があり、尿が漏れるのを防いでいます。膀胱に尿がたまってくると、刺激が脳に伝わり、尿意を感じます。膀胱の筋肉が収縮し、尿道を締める筋肉が緩むと、尿は尿道を通って体外に排泄されます。