5−1 日常生活を送る上で

症状や、治療の状況により、日常生活の注意点は異なります。体調をみながら、担当医とよ<相談して無理のない範囲で過ごしましょう。

●ストーマ造設後の日常生活

ストーマを造設した場合、術後に尿の出口が狭くなることがあります。特に尿管皮膚ろうでは起こりやすいため、尿が出てこない、尿の出が悪いなどのトラブルが起きたときは、すぐに病院に連絡をしましょう。また、ストーマの周リがくぼんだリ突出したりするなどの変化が起きていないか、ストーマ装具がうまく貼れないために尿が漏れたり、肌が荒れたりしていないかなど、気をつけて観察します。ストーマ装具には防臭加工がされているため、トイレで尿を捨てるとき以外は臭うことはほとんどなく、ケアの方法を身につければ、外出、入浴など通常の生活を送ることができます。

公共機関やショッピングセンターの施設構内などでは、オストメイト(ストーマをもっている人のこと)対応のトイレも設置が進んでいます。オストメイト対応の多機能トイレには、図9のようなマークがあります。ウェブサイト「オストメイトJP」で、全国のオストメイト対応トイレが検索できます。

【24ページ図 図9、、ストメイトマーク】

図9

【図終わり】

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永久的なストーマを造設した場合には、身体障害者の認定が受けられます。認定されると身体障害者手帳が交付され、ストーマ装具の給付や公共交通機関の割引、税金の減免などの諸助成を受けることができます。また、障害年金を受給できる場合があります。申請方法や制度内容などの情報についてはがん相談支援センターでご確認<ださい。