手術後の状態や、化学療法後の晩期合併症の有無、また、再発の有無を調べる診察のために定期的な通院が必要です。また、手術を行った臓器に特有のフォローも必要となります。例えば、性腺であれば二次性徴(思春期になってあらわれる、性器以外の体の各部分にみられる男女の特徴)を含めた内分泌の問題、卵巣であれば、生理(月経)の発来がどうかなどです。
胚細胞腫瘍は、比較的治りやすいとされている腫瘍ですが、再発することもあります。再発は、手術後3年以内の場合が多いため、特に3年間はしっかりと定期的な検査を受ける必要があります。さらに、晩期合併症にも十分な経過観察が必要なことから、一般的には少なくとも5年以上のフォローアップが必要です。