1-2 がんの治療の流れ

図1は、治療の流れに沿って、医療者に聞いておくとよいことの例を示したものです。

大まかな流れを把握しておくことで、どの場面で担当医との面談に家族として同席したらよいかを考えたり、気持ちの準備をしやすくなったりします。

例えば、診断時には、検査結果を踏まえて、担当医から医学的な診断名と、今後の治療方針について話があります。病気を正しく理解するためにも、正式な診断名をご本人と一緒に確認しましょう。また、治療開始までの間に、治療に関わる費用や生活について(仕事や学校、家事、育児、介護など)もある程度考えておくことも大切です。

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【図1 治療の流れと、医療者に聞いておくとよいことの例】

がんの疑いでは、診断までに必要な検査の流れ

検査では、それぞれの検査結果

診断〜治療選択では、

1.医学的な診断名

2.治療の狙い

3. 治療の選択肢と、それぞれの特徴( 長所・短所)やスケジュール

4. 治療の形式(外来・入院)やその期間

5. 治療にかかる費用の目安

6. 保険や各種制度の手続き

7. 休職などの手続きと復帰までの見通し

※希望があればセカンドオピニオン等

治療開始では、

1. 今後の大まかなスケジュール

2.手術後の病理検査の結果

3. 治療の副作用・対処法、生活上の注意点など

治療予定の変更が生じたときでは、

1. 治療の追加や変更が生じた理由

2. 治療の狙い

3. 治療の変更に伴う費用の目安

治療の終了、経過観察では、

1. 予測される見通し(長期的・短期的)

2. 生活上の注意点

3. 経過観察のスケジュール

転移・再発時では、

1.今後の治療の流れ

2.治療の狙い

3. 予測される見通し

【図終わり】

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