(1)中咽頭がんに対する手術
T1、T2 の場合は、口から器具を入れてがんを切除する経口的切除術ができることも多く、手術後の障害も比較的少なくてすみます。がんが進行していると切除する範囲が大きくなります。腫瘍の広がっている範囲に応じて舌や喉頭、下咽頭も同時に切除することがあります。
(2)頚部廓清術
中咽頭がんでは、頸部リンパ節に転移があることが多いです。頸部リンパ節に転移している場合や、転移の確率が高い場合は、頸部リンパ節を切除する頸部郭清術を行います。取り除く範囲は、がんの状態によって異なります。リンパ節への転移がない場合でも予防的に頸部郭清術を行うことがあります。周辺の血管や神経、筋肉をできるだけ残しながら手術しますが、がんの状態によってはそれらを残すことができないことがあります。