(1)中咽頭がんの手術の後遺症
下あごの骨を切除した場合は、口の開閉がしにくくなり、食べ物をよくかみ砕くことが難しくなることがあります。咽頭や喉頭、舌など切除する範囲が大きい場合は、発音する機能や飲食物を飲み込む機能が損なわれることがあります。また、声帯を切除した場合は声が出せなくなります。そのため、発声法(食道発声、シャント発声など)の習得や電気式人工喉頭(発声を補助する器具)を使用した代用音声のリハビリテーションを行います。
(2)頸部郭清術の後遺症
頸部郭清術の際は、リンパ節、周囲の血管や筋肉、神経を切除することがあるため、術後に、顔のむくみ、頸部のこわばり、肩の運動障害などの後遺症が起こることがあります。後遺症を最小限に抑えるために、リハビリテーションを行います。